けんぼうは留年生

ノンジャンルで何か書きたくなった時に書く感じ

トキポナとVRCとコミュ障の話

※タイトルでは便宜上「コミュ障」という語を用いましたが、私は「障害」を名乗るほどコミュニケーション出来ない人間ではないです。普段は「コミュ弱」という言葉を好んで使いますが、まぁオリジナルスラングを作っても通らないのでね……。

トキポナ

 toki pona という言語があります。いわゆる「人工言語」の類で、「エスペラント語」みたいな実際に日常で使うことを志して作られたタイプの言語なのですが、単語が120ちょっとしかないという特殊な性質を持っています。人工言語は創作の一環だったり、ある種の実験的な状態のまま廃れてしまったりというのも多いんですが、toki pona は 2001 年からコツコツと活動を積み重ねコミュニティを広げていて、今年には ISO の言語コード規格を勝ち取った程度には盛んな言語です。*1

 私もこの言語が好きで多少覚えました。ただ、その先が進まないんですよね……。単語と文法を頭に入れてもそれで会話をしないと意味が無くて、でもその一歩が中々踏み出せない……。何度かやり取りして安心した相手でないと会話を進めるのが怖くて、特に異なる言語で知らん相手と会話をするのなんて怖くて怖くて全然出来ないんですよね。Twitter で toki pona 用アカウントを作ったこともあったんですけど人と絡むのが無理過ぎて結局諦めたなんて経験があります。今は多分 Discord とかで集まっているんでしょうけど、飛び込む勇気は……ないですよね……。仮に飛び込めても多分地蔵になってます。

VRChat

 何回か記事書きましたが、VRChat というゲームのような SNS があります。アバター作ってワールド作れてなんかワイワイ出来るやつです。その名の通り VR でやれるのが特徴で、色々面白い体験が出来ます。

 楽しいは楽しいんですが……、結局あんまり人と交流出来てないんですよね……。イベントみたいなのが散発的に色々開かれているので、興味あるものに適当に顔を出せばいいんですけど……、それが中々ね……。

 私昔スピードキューブの大会(と言ってもそんなに大規模じゃないので実質オフ会みたいなもの)に行ったことがあって2回ほど顔を出したんですけど、結局上手く交流をやれなくて、人の輪に入っていくことが出来なくて、逃げ帰ってきたという苦い思い出があるのですよね。

VRChat と toki pona

 VRChat って当然なんですけど日本のサービスではないんで英語話者がマジョリティです。無論英語だけじゃなくて色々な言語の話者がいるわけです。異なる文化の人間と気軽に遊ぶことが出来るというのはインターネットの強みで、特に VRChat は「会ってる感じ」がするので交流も捗るというものです。ただ、そこで問題になるのはやはり言語の壁でして、異文化交流に興味を持ちつつも言語の壁が厚いという人が少なくないようです。

 そこに toki pona って良いんじゃないかなって思うんですよね。元々曖昧な言語なので、何か議論のようなものをするのには向いてないんですが、交流目的には十分です。習得の簡便さは折り紙付きです。発音も色んな国の人が困らないように設計されてます。中間言語として相応しいと思うんですよね。

面白そうなことを思いつくのに実行に移せないの歯がゆい

 というお話でした。社交における積極性が無いんですよね。「何が怖いのか」って聞かれると難しいんですけど怖いんですよ。知らん人間と話をするのは怖い。人間の集団に突っ込んでいくのは怖い。自分の立ち位置が分かっていないコミュニケーションは怖い。怖いならやらなくていいって話でもあるんですが、本当は異文化に興味あるし人と何かをしたいという気持ちもある。その上で最初の一歩が踏み出せないし、二歩目以降も難しいというのが実情です。

 一方的に放言出来るブログや Twitter は便利だなあ!