今日障害者手帳の申請をしてきました

タイトルの通りです。

　本題は申請をしてきたことではないです。私にとってはマイナンバーより楽な手続きでした。医者に診断書もらって窓口行って必要事項書いて出すだけでしたから。

　ただまぁ、人によってはこれはセンシティブなことで、手帳を作っても他言しなかったり、そもそも出来るだけ作ることを避けるということもあると思います。というか、一般的にはセンシティブと思う人の方が多いんでしょう。私がわざわざブログを書いてる理由はそれです。

ADHD だから何？

　私は ADHD だそうです。この記事ではそれが重要な情報なので書いてますが、私にとってこれはアピールすることでも隠すことでもありません。私の特徴的な振る舞いの一部が医療の分野で分類されていたというだけです。
　皆さん自分の手を見て、人差し指と薬指はどちらが長いですか？　もしくは同じ長さですか？　私は若干薬指の方が長いですね。「だから何？」って思いましたか？　それです。私にとっての ADHD はそれです。指の長さと違って ADHD は生活上の困難を示しますが、生活上の困難なんて程度や種類が異なるだけで誰にでもあることです。私の場合それの一部に ADHD という名前が付いただけです。
　例えば時間通りに動くのが苦手だったり、言外の意味を汲むの不得意だったり、私にはそういう性質があります。そういうのが多くて日常生活に支障をきたしていると ADHD に分類されます。しかし順序を間違えてはいけません。「ADHD だからこういうのが苦手」ではなくて「こういうのが苦手な人を ADHD とする」なんです。ついでに言えば ADHD の有効な対処法も確立しているわけではありません。というかそもそも ADHD という分類自体人類の医学がまだ「原理はよく分からんがこういう振る舞いを見せる人たち」という雑な括りをしているだけです。私が遅刻したり変に過集中してしまったりするのも、それが私だからであって ADHD だからではありません。私がそういうことをするから ADHD になったのです。

私と関わってくれる人へ

　先述の通り、診断がついたり手帳が出たところで何も変わりません。私は私です。元来私はちょっと人と違っています。そのため、ちょっと人と違う対応の仕方をお願いすることがあるかもしれません。でもそれは決して「ADHD だから」ではありません。「私だから」です。そんな私の振る舞いを許容出来なければ、私と距離を取ってください。幸いなことに私はそれほど対人積極性が低いので無理に接近することは恐らくないはずです。ご迷惑おかけしてしまうこともあるでしょう。その時はすみません。
　でも、これは私でなくても同じことですよね。誰にでも特徴的な振る舞いがあり、誰にでもその人に合せた接し方が必要であり、誰にでも「許せる範囲」というものがあって、それを超えたら仲良くなるのは諦める。つまり、何一つ変わったことはありません。

手帳を作る意味

　シンプルに利益があるからですね。幸いなことに私の特性は社会から見て援助に値すると判断されたようです。東京都の場合は以下のような恩恵があります。
精神障害者保健福祉手帳 東京都福祉保健局
私は多分一番低い3級になるとは思いますが、それでも税制上の優遇があったり、一部公的施設の利用が割引ないし無料になったりします。10年近く調布にいて結局まだ行ったことのない神代植物公園が対象に入ってるので、無料か割引か分かりませんがこれを機に活用してみるのも悪くないですね。

記事を書く意味

　私にとって「だから何？」ってことがセンシティブ扱いされ秘すべきものとされるのが不服だからです。世の中には腕の本数足りない人とか毛髪足りない人とか色々いるじゃないですか。見た目で分かりにくいだけで同じことでしょう？　苦手なことだって誰にでもあるでしょ。その量と程度が社会的支援を受けるレベルだと。ただそれだけの話ですよ？　無論根掘り葉掘り聞かれたら不愉快ですけどね。それは ADHD 関係なく個人情報を根掘り葉掘り聞かれるのはそういう文脈で無ければ不愉快です。もちろん隠したい人の気持ちを理解しないわけではないです。毛髪足りない人だってそれを隠してカツラを被ったりしますね。その人に「カツラですか？」って聞くのは失礼です。でも毛髪足りてないことを気に留めない人もいます。私は気に留めてないし気に留めてないことをちゃんとアピールしておかないと、私や ADHD が「触れてはいけないアレ」ような扱いになるのは嫌です。
　だからね、「ADHDです」って言われて ADHD 向けの対応がどうのこうのじゃないんですよ。その人に合わせた対応が必要って話でそこに ADHD なんて関係ないんですよ。

　以上。今日の雑記事でした。おやすみなさい。