自由について
「自由とは何をやっても許されるってことじゃない」「そんな自由は無い」「自由を履き違えている」
「自由」についてそんな風に書かれているのをよく見かけるのでちょっと「自由」について語りたくなった。(Twitterで呟いたことの再編まとめ)
まず「自由」とは倫理も良心も関係無く何物にも妨げられないことを意味する。規範マナー倫理が大切なのは分かるが本来の意味の「自由」はそんな物には捕われない。
でも実際には何でもかんでも好き勝手やって良いわけじゃない。限度がある。何故かと言うとそれは「自由」を持つのが一人じゃないからだ。俺もお前も「自由」を持ってる。すると当然「俺の自由」と「お前の自由」はぶつかる。
人と人の自由がぶつからないように、ぶつかった時になるべく穏便に済ませるようにあるのがさっき関係無いと切り捨てたルールやマナーの類だ。
例えば「殺人」を例に挙げよう。
真に「自由」なのであれば「殺人」でさえ妨げられる物ではない。ただ「殺す自由」は殺される人の「生きる自由」と衝突する。一般的な市民の感情や社会をいい感じに回すことを考え「殺す自由」より「生きる自由」を守る方が大切だと判断されたから、「殺してはいけない」という法律が決まった。
つまり
・誰もが本来「自由」である。
・だが人と人の「自由」はぶつかるので予めルールを定めたりお互いに譲りあったりしなければならない。
とゆーことだ。
ついでに児ポ問題の時に「表現の自由」を絶対正義として掲げられることがよくあるが、僕はそれもおかしいと思っている。「表現する自由」があるならば「表現させない自由」も当然あるわけで実際に名誉棄損罪や猥褻物陳列罪は「表現する自由」より別な自由が優先された結果規制されている。
問題は「どっちの自由を優先すべきか」なのに「表現の自由」だけ主張するのは自由を理解していないのではないか。